金曜天文講話「赤外線で天の川銀河の中心のブラックホールや星団をさぐる」
2025年度
第3回 6月6日(金) 長田 哲也 (京都大学 名誉教授)
「赤外線で天の川銀河の中心のブラックホールや星団をさぐる」
私たちは、1000億個の星からなる平べったい集団、天の川銀河に属しています。そして、その平らな方向に星を遠くまでずっと見通したのが、夜空に天の川としてボヤッと見えています。
6月も夜がふけると、天の川が東空にのぼって来て、ベガ(織女星)やアルタイル(牽牛星)も見えて来ますが、こうして1等星として見えるのはごく近い恒星です。ベガまでは25光年です。天の川銀河の中心までは2万6千光年(8キロパーセク)もあります。
その中心は、可視光線ではどんな大望遠鏡を使っても見えません。しかし、赤外線ならば、中心部分にある星の大集団やブラックホールを観測することができます。また、中心方向にあるブラックホールが重力レンズ現象を引き起こすのを宇宙望遠鏡でとらえようという計画もあります。赤外線で解き明かす銀河の中心部についてお話いたします。
会場: Web 会議サービス「Zoom」
時間: 18:30-20:00 (18:00過ぎから入室可)
参加費: 1000円(途中参加・退出 OK)
定員: 250 名(先着順)
見逃し配信も予定しています。
お問い合わせ先
一般財団法人花山宇宙文化財団 事務局
info@kwasan.kyoto